週刊 読書日記 (2022/02/13~2022/02/19)

2022年2月13日から2022年2月19日までに発売されたKindle本の中から、特に気に入った作品の感想を書いて行きます。

warning_amber 感想によってはガッツリとネタバレが含まれているので未読の方はご注意ください warning_amber

海が走るエンドロール 2巻

たらちねジョン (著)
65歳を過ぎ夫と死別したうみ子は、数十年ぶりに映画館を訪れる。そこで海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと気付かされる。美大に通い映画づくりを学ぶという選択をしたうみ子。その中で、うみ子は海を映画に撮ることを決める。そんな彼女に対し、海から突然の告白が……!?
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海くんと山口さんの恋バナは初々しくていいですね。赤面してる海くんの様子は読んでいて照れてしまう。
うみ子さんの落ち着いた大人の対応もよかったです。

海くんの高校時代の友人との話もいいですね。モヤモヤが取れた感じ。

SNSとかインフルエンサーが出てくるのは現在風で、コロナのない時代のキャンパスライフっていいなぁ、としみじみしちゃいました。


推しの子 7巻

赤坂アカ (著), 横槍メンゴ (著)
「俺にとって演じる事は復讐だ」 大人気漫画『東京ブレイド』の2.5次元舞台、本番が開幕!! 幼少時の因縁を元に対立する、かつての天才子役・有馬かなと現『劇団ララライ』エース・黒川あかねは舞台上で自身の演技をぶつけ合う!! そして、“感情演技”の為、自身のトラウマと向き合う星野アクアが辿り着く役者としての生き様とは!? 第五章 2.5次元舞台編、クライマックス!! “赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作…第7巻!!
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有馬かなが舞台上で一気に目覚めましたね。
輝いていてかわいい。2.5次元舞台編は綺麗に完結しました。
リアリティ番組編ではムナクソ展開がありましたが、2.5次元舞台編はずっと気持ちよく読むことが出来ました。

アクアの探している人物が死亡していることが判明しましたが、これからどうなるんでしょう。
このままアイドルとしての幸せを追い求める人生を進むとは考えにくいのですが…


よふかしのうた 10巻

コトヤマ (著)
「吸血鬼VS探偵」クライマックス!!ハロウィンの夜、次々と吸血鬼に襲いかかる探偵からコウや仲間を守るため、探偵と激突するナズナ。死闘を繰り広げる二人の前に、コウが到着するが…!?「私もお前のこと 好きになりたかったよ」探偵・鶯アンコが企む計画がついに明らかに!彼女の衝撃の狙い、そしてある一つの願いとは__大反響のボーイ・ミーツ・ヴァンパイア!!必読の第10巻!!
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探偵さんの言っていた「夜を失くす」は吸血鬼のことを公開して夜に人が出歩かない世界を作る。ということだったのですね。それにより吸血鬼が自由に血を吸えない状況を作る、という壮大な計画でした。
リアルとフィクションを混ぜて考えるのは野暮ですが、緊急事態宣言が出て飲食店が20時で閉まっていた時期は、探偵さんが望んでいた静かな夜の世界でしたね。

ナズナと探偵さんの仲も戻り、探偵さんのギャグシーンも見ることができて大満足の巻でした。

10巻で特にぐっときたシーンは以下の2つ。

  • 第93夜の最後、2人の服装が10年前に戻っているシーン。
    吸血鬼と探偵さんには確執があるので、ナズナと探偵さんの関係が戻るのか心配でしたが、服装と同じように2人の関係性も戻ったように見えます。
    探偵さんが死ぬエンドだと思って読んでいたので嬉しい誤算です。

  • 第97夜で探偵さんに添い寝しながら夜守くんが覚悟を決めるシーン。
    夜守くん…10巻までで1番のキメ顔じゃないかな。超かっこいい。
    復讐に明け暮れて、恋愛を知らずに生きてきた探偵さんのことが、恋愛感情が分からない自分と被り、探偵さんを助ける覚悟を決めたのでしょう。

探偵さんの父親を吸血鬼化した黒幕も最後に判明しますが、これはどうなるんでしょう。


レッドサン・インク 2巻

スズキ唯知 (著)
武装法人レッドサン・インク、業務続行中!時は1997年。紺野啓太郎は、バブル崩壊後の日本を飛び出し、桐宮凛率いる開発コンサルタント会社「RED SUN Inc.」に転職する。そこは海外の開発国などでアンダーグランウンドな仕事も請け負う別の意味でブラックな会社。モンゴルでは国際紛争スレスレの破壊工作に巻き込まれたり、インドネシアでは現地のゲリラに協力するコギャルを相手にしたり、さらには過激な環境保護団体と対決したり、紺野の命がいくつあっても足りない状況に…
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結局撃てなかったけど、車のトランクから入手した銃を撃とうとした紺野はかっこよかったですね。
このまま紺野は銃を撃たないままストーリーが進んでいくのでしょうか。

インドネシアの環境活動家の話はなかなか皮肉が効いてて好きです。
…彼らは本気で「水の声」なんて言ってるのかしら…


怪獣くん

るぅ1mm (著)
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科2021年卒業制作。小学生の頃、幼なじみをいじめから助けるため、いじめっ子に暴力を振るってしまった少年は、中学生になった今、クラスメイトから「怪獣くん」とあだ名をつけられ避けられていた。ある日怪獣くんのクラスに、「怪獣のハーフ」の少女が編入してくる。彼女はたくさんの人と仲良くなるために学校にやって来たらしいが……。学校生活の苦しさと友情を描いた、ハートフル怪獣青春物語!
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クラスから爪弾きにあっている2人がどのようにクラスメートと溶け込んでいくのか気になりながら読んでいたのですが1巻で完結になってしまいました。

日鷹さんは結局別の学校に転校することになってしまい…バッドエンドな雰囲気の作品でした。
このままだと鳶本はクラスメートからイジメられ続けるし、仮に日鷹さんのようなハーフが再び転校しても同様に排斥する未来しか見えません。
表紙買いをしましたが、なんとも後味の悪い作品でした。


新しいきみへ 1巻

三都慎司 (著)
妻の浮気を誤解した高校教師の佐久間悟。傷心のまま旅し、故郷・小田原でひとりの少女と出会う。不貞を働きそうになるが正気に返って再び日常へ。新年度、担任するクラスに見覚えのある姿が…。「相生亜希です はじめまして」 “あの日”の少女は魔性の魅力を携え、悟に迫る。教師と生徒、禁断の恋愛劇が開幕。
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教師と生徒のラブコメだと思って読んでいたけど、タイムリープ系のサスペンスのようです。
亜希は10年前の生徒のような雰囲気ですがどうなんでしょう。

新型コロナウイルスをぼやかしてるような描画もあるけど、舞台が2014年だし、変な宗教団体も絡んでいるようなのでコロナはミスリードなんでしょうか。
結構気になるところで2巻に続きます。


兵器少女 1巻

千田浩之 (著)
【デジタル版限定!「ウルトラジャンプ」掲載時のカラーページを完全収録!!】石暦2036年――。戦争の只中にあるライン国。その年、戦況を大きく変える究極兵器が投入された。その究極兵器の正体は……守ってあげたくなる美少女で!? ライン国の二等兵・ジョージと兵器少女たちが織り成す尊くて、ほのぼのする戦場“愛”物語が今、始まる――!!
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最終兵器彼女のような重いストーリーを想像していましたが、そこまで重くなかったので個人的には助かりました。
兵器を埋め込まれたことによる生活への支障を徐々に改善していく様子がほのぼのと描かれていていいです。
終戦を迎えて、兵器としての役割を終えて普通の少女として暮らしていければいいのですが…

無骨な兵器とレイの笑顔のギャップも最高です。