週刊 読書日記 (2021/08/22~2021/08/28)
2021年8月22日から2021年8月28日までに発売されたKindle本の中から、特に気に入った作品の感想を書いて行きます。
warning_amber 感想によってはガッツリとネタバレが含まれているので未読の方はご注意ください warning_amber
望郷太郎 5巻
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文明が崩壊した未来で太郎が通貨発行していく物語です。
太郎が新しい通貨を発行して村人達に配っても、「今の暮らしから変わりたくない」という理由から拒否されるのはなかなか興味深いです。
格安SIMという選択肢を知りつつも惰性で3大キャリアの高い料金プランを使い続けたり、キャッシュレス決済でポイント還元されるキャンペーンを知りながらも現金払いを続けたり…今までの生活を変えたくないという力は強いですよね。
僕も床屋とか歯医者とか、ちょっと不満があっても「わざわざ別の場所を探さなくてもなぁ」という気持ちで継続して通っています。
新たしい場所に行ってもっと大きな不満が生まれたらどうしよう、という不安があるんですよね。
こういった不安を解消するのが信頼なんですよね、信頼できる媒体から勧められれば新しい床屋にも行ってみたくなりますし。
太郎も通貨を配るときに村長を連れて行くことで村人からの信頼を得ていました。
村長もヤンチャな人で、屋根から太郎をダイブさせていましたが、流石にアレは助からないんじゃないでしょうか。
勇気あるものより散れ 1巻
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ガンスリンガーガール作者の相田裕先生(@aidayu02)による新作です。
不死性を持っているヒロインのシノが、同じく不死の母を救うために殺すために戦う、という重めなストーリーです。
死ぬことを望んでいる主人公の春安も不死となってしまいましたが、不死故の葛藤なんかも描かれるのか…と、思っていましたが読み返してみると不死の代償としてシノの血を飲む必要があるのですね。
そうなると、春安とシノの血を飲む為に行動を共にしないといけないという制限がどのようにストーリーに絡んでくるか楽しみです。
相田先生はヨーロッパの歴史や文化について深い造詣を持ってガンスリンガーガールを描かれていたので、今回も幕末や明治についての細かい描画については安心して期待しています。
P.88 で春安に「主に欲情するようなことはしない」と言われて少しムッとしているシノさんがカワイイですね。
どうしてもストーリーが重くなるので、こういう癒やしシーンは大切に見つけていきたいところです。
明治という時代柄か袴+ブーツというシノのファッションもいいですね。ぜひリアルでも見てみたいものです。
ドラゴンズサマー~クロとわたしの夏休み~ 1巻
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田舎に帰省中の女の子いさなと、黒龍神クロのボーイミーツガールです。
絵柄があっさりしていて好みだったので購入したのですが、神様ドォルズ の作者さんだったのですね。
クロさん強そうだったのにあっけなく下っ端に倒されちゃったので、ここからどうやって禍神と渡り合っていくのか楽しみです。
こういう物語だと親に隠れて話が進んでいくことが多いので、父親が事情を説明するのは珍しい気がしますね。物語にどう絡んでくるか楽しみです。
10年間友達だと思ってた男の子に告白されるお話 1巻
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友達以上恋人未満の関係を描く作品かと思ったら、いい意味でそんなことなかった。
最近の高校生は「見抜きさせてください」って許可を取るのかぁ、勉強になります。極端に一途な倫太郎にも友人ができたので、ここからどのように物語が進んでいくのか楽しみです。
特に P.112 のサイレントで表現されてるシーンが好きでした。